ハレトケブログ

現場での学びを記します。

遠くない未来は知っておこうと思う

就職して10年経つ。実際に働いてみると想像以上におもしろいこともあり、まあまあ楽しい社会人生活を送れたと思う。75点くらい。

 

一方で、想定外だったことも多くある。新卒入社の会社をすぐに退職するなんて想像もしなかったし、まさか3社目を経験するなんて。

 

でも最も想定外だったのは、月並みだけど、社会の変化のスピードだ。就職活動であれだけ頑張った業界分析もいまやほとんど役にも立たない。

 

それくらい各業界のビジネスの仕組みは変わってプレイヤーも入れ替わった。常に新しく生まれてくる概念をキャッチアップしていないと、このビジネス界隈ではすぐに置いていかれてしまう。

 

10年前はSHARPや東芝、東京電力に内定した人は勝ち組にしか見えなかったし、いまTech系と言われるスタートアップが手がける領域はずっと先の未来の話だと思っていた。

 

僕が転職活動をしていたのは2008年あたり。2007年にAppleがiPhoneを発表して、日本で発売されたのが2008年の夏。 スマホを中心としたITがここまで世界を変えるとは。

 

でも、これって本当に想像できなかったことなのだろうか?昨年くらいからそんなことも考えている。

 

2015年に出版されたこの本を読んでみて欲しい。2010年代前半のエレクトロニクス、IT、自動車、小売など各業界の激変がどのようなものだったか、代表企業の経営状況から解説されている。

 

「儲かる会社」の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力 (光文社新書)

「儲かる会社」の財務諸表 48の実例で身につく経営力・会計力 (光文社新書)

 

 

たしかに僕を含めた多くの人は、この10年の変化のスピードを予期していなかっただろうけど、この本を読むと、ほとんどの変化は誰かが先読みをして市場でポジションを奪っているとも言える。

 

「先読み」の質には二つある。一つ目は内容。これから何が起こるかを想定すること。これは多くの人が共通して持ちやすいものだ。例えば、自動運転の車が実用されることや、誰もがVR空間で仕事をするような世界も、多くの人が「いつか来るんじゃないか」とは思っている。

 

大事なのは二つ目。それはスピードだ。自動運転の車やVRを用いたリモートワークがいつ頃、実現できるか?この感覚は人によってバラつく。つまり「先読み」の内容よりもスピードのほうが測ることが難しいということだ。このスピードを精緻に把握するにはどうすればよいのか。

 

またここから先の10年が始まる。できれば次の10年も75点くらいのものにしたいし、それ以上にできるなら言うことない。

 

スピード感も含めて未来を正確に読むにはたぶん勉強するしかないので、この一年は未来に関する情報をかき集めて読んでみた。超高齢化、人口減少、移民政策、リモートワーク、シェアリングエコノミー、AI、ベーシックインカム。調べてみると、深刻なテーマや斬新なテーマで目白押しだった。

 

正直、不安になってしまうことのほうが多いけど、想定していればうまく立ち回ることもできるかもしれない。

 

基本として理解すべきは人口動態。個人がどう足掻いても年代別の人口構成は変えようがない。これをベースに社会は変わっていく。人口は確実に減り、経済は縮小する。

 

それを前提としたとき、やるべきこと、できること、できるようにならなきゃならないことは何なのか。学べば学ぶほど、これらを考えておく必要があると痛感した。また、それらを具体的に考えてみることが、未来の内容とスピード感を掴むことに繋がる気がしている。それについてはまたどこで書きたい。

 

最後に2030年くらいを見据えるために、学びが多かった書籍をまとめておく。

 

『2030年 超高齢未来』(東京大学)

これから到来する超高齢社会は、たんに「高齢者が増加する時代」ではありません。高度成長期から低成長時代への移行、バブル期からバブル崩壊後への転換と同様に、「高齢者が増加すること」をいわば契機として、社会のあちこちに急激な変化があらわれてくることが想定されるのです。(『2030年 超高齢未来 ―「ジェロントロジー」が、日本を世界の中心にする』より)

2030年 超高齢未来 ―「ジェロントロジー」が、日本を世界の中心にする

2030年 超高齢未来 ―「ジェロントロジー」が、日本を世界の中心にする

 
2030年超高齢未来破綻を防ぐ10のプラン―ジェロントロジーが描く理想の長寿社会

2030年超高齢未来破綻を防ぐ10のプラン―ジェロントロジーが描く理想の長寿社会

 

 

『未来の年表』(河合雅司)

日本の喫緊の課題を改めて整理するなら4点に分けられる。1つは、言うまでもなく出生数の減少だ。2つ目は高齢者の激増。3つ目は勤労世代(20〜64歳)の激減に伴う社会の支えての不足。そして4つ目は、これらが互いに絡み合って起こる人口減少である。まず認識すべきは、社会のあらゆる場面に影響をもたらす、これらの4つの真の姿だ。(『未来の年表』より)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

未来の年表 人口減少日本でこれから起きること (講談社現代新書)

 
未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)

未来の年表2 人口減少日本であなたに起きること (講談社現代新書)

 

 

『WORK SHIFT』『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン)

マルチステージ化する長い人生の恩恵を最大化するためには、上手に移行を重ねることが避けて通れない。柔軟性をもち、新しい知識を獲得し、新しい思考様式を模索し、新しい視点で世界を見て、力の所在の変化に対応し、ときには古い友人を手放して新しい人的ネットワークを築く必要がある。こうした「変身」のためのスキルをもつためには、場合によってはものの考え方を大きく転換し、未来を真に見通さなくてはならない。(『LIFE SHIFT』より)

ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>

ワーク・シフト ─孤独と貧困から自由になる働き方の未来図<2025>

 
LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略

  • 作者: リンダ・グラットン,アンドリュー・スコット
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: Kindle版
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