ハレトケブログ

民族研究からセールスにピボットして8億円受注。営業・社会学・文化人類学を中心に記します。

予言は自己成就する

 
f:id:tomarunao:20180317121129j:image

 

予言は自己成就すると言われている。つまり、予言は自ら実現する、と。

 

アフリカの一部地域では呪術が習慣として残っており、「呪術師に殺された」とか「プロサッカーの試合で呪術が使われた」といったニュースが普通に報道されることもある。

 

呪術の研究は世界各地で行われてきたが、呪術師の予言は社会的に実現してしまうことがあるという。

 

どういうことかというと、呪術が信じられている社会では、呪術師が絶対的な自信を持ち、呪術をかけられたものは「自分はもう駄目だ」と思い、周りも「あいつはもう駄目だ」と思う。そうすると、呪いをかけられた本人は精神的なダメージから本当に病気になったり、最悪本当に死んでしまうという。

 

アメリカの社会学者マートンはこうした社会メカニズムを「予言の自己成就」と名付けた。 

 

呪術は極端な例かもしれないが、私たちの生活にもこれに当てはまることが多くあるのではないか。

 

例えば、私の「A君から嫌われているかもしれない」という気持ちは、無意識にA君を避ける行動を取らせ、逆にA君は私から避けられているという気持ちから、本当に私を嫌いになる。

 

こうしたことは十分に考えられる。逆もしかりで、「私は営業成績トップになる」と思い込み、宣言すると、行動や周りのサポートが着いてきて実際にトップになるかもしれない。

 

つまり、社会で起きる出来事は、気持ちや予測、そうなるであろうという気運が前提にあるのだ。「気持ち次第で何でもできる!」という体育会的な主張がしたいわけではない(そういうの嫌いなんで)。ただ、自分が信じたこと、皆が信じたことは実現する可能性が高いということだ。

 

昨日の記事では、私たちは意外と自分の意志ではなく環境に依存した行動をとっていることを指摘した。「どうせできない」という雰囲気の中では実際にできないし、「できるだろう、できるんじゃないか」という気運の中では実際にできる。つまり、どうやって周囲の波に乗るか、そういう波がある場所を見つけるかが重要なんだと思う。

 

実現したいことがあるなら「どうせできないよ」という人たちから離れ、「間違いなくあんたはやれるね」という人たちを探しにいくべきってことだ。